初心者向けってどんなギターなの??
「初心者向け」や、「初心者用」といった商品はギターに限らず世の中にたくさん溢れておりますが、どういったところが初心者向けなのでしょうか?
「初心者向けの商品」というワードの一般的なイメージは
・手頃で
・知識がそんなになくとも扱いが難しくなくて
・使っていくための基本はしっかりと抑えてある
といった感じではないでしょうか?
車の免許を取り立てでバリバリのサーキット仕様のレーシングカーの運転は難しいでしょう。性能はいいのかもしれませんが、初心者向けとは言えません。
初心者向けというのは、ただ性能が低くて安い。ではなく、誰もが安心して使える安定した品質を備えてなければなりません。
残念ながら、ギターは手頃な価格のギターでは初心者向けの扱い易さを多く望むことはできません。これはギターを何年もやっているほとんどの方が、経験した事です。
世の中のほとんどの安いギターは、手頃な素材やパーツをなるべく人の手をかけずに大量に機械で製造する事で低コストを実現しています。
しかし、「弾きやすさ」「扱いやすさ」「楽器としての完成度」はそんな「人の手」がしっかりと施された、職人技をもってして実現します。
一番町ギターの「初心者向け」と位置付けたギター達は、通常の出荷では施されることのないリペアマンの手を加え、初心者の方が安心して快適にギターを始める。弾くことのできるよう作業し発送させて頂きます。
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と、真面目な説明で前置きを致しましたが、ここからは画像で作業内容をご紹介します!!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
ギターの弾きやすさで一番重要なのはネックの調整です。
ネックの調整には
・ネックの反り
・ナットの溝の調整
・フレットの高さ
・ブリッジサドルの高さ
がそれぞれ複雑に作用しあって、適正で快適な「弦高」が決定されます。
通常出荷時の弦高は意外と高く、弦を抑えるのにはそこそこの握力が必要です。
女性の方にはそれだけで弾く事が結構しんどいものになってしまいます。
アコースティックギターだと12フレット上の弦高が2mm ~ 2.5mm くらいが多く、これは多くの方が弾きづらいと思う状態です。
そこでしっかりとナットの調整、サドルの調整、フレットの調整を施し12フレット上で
1.5mm ~ 2.0mm という弦高にしっかりとセットアップします。
これで余分な力をかけずにしっかりと弦を抑える事ができます。
更に、安価なギターは各部分の仕上げもそれなり。です。
弾きやすさも当然ですが仕上がりも綺麗にしたいもの。ですね。
これはエレキギターの出荷時作業前と作業後。
フレットの両端は切りっぱなしに近く、手を動かす際にはガリっと引っかかる感じが。
少し時間も経っているせいか、フレットも曇っています。
作業後のフレットは両端を丸め引っかかりがなく、スムーズな動きになり、研磨により光沢も持たせています。
上記のこちらはYAMAHAのギター!
こちらはさすが仕上げも結構綺麗!でもどうせならもっと手をかけてハイエンドなギターにも引けを取らない仕上がりにしちゃいます。
しっかりと手間暇をかけ、作業を施したギターは
楽しい!
快適!
そして長持ち!
ギターを楽しむ方が増えたらとてもハッピーな世の中になりますね!
そんな事を考えながら作業させて頂いております!
以上